雨に影響される地域の特性について
更新日:2021年8月19日
こんにちは。Irodoriです。今年の8月お盆期間中は毎日雨が降り続きました。長く続く雨の影響で、特に8月15日は電車の運休や道路の通行止めなど、交通機関にも多く差し響きました。雨に影響される熱海エリアの特性についてご紹介します。

地域の特性を知り、対策を講じる
今年のお盆は、停滞する前線の影響で全国的に長雨が続きました。どの地域でも思いがけない災害が発生する可能性があります。今後は台風が発生しやすい季節を迎えますので、雨に影響されやすいことを知り、対策を講じ備えるため、地域の特性をご紹介したいと思います。
1)道路の影響
熱海へのアクセスは、主に以下の道路があります。
・東側の神奈川方面~南側の東伊豆方面へ繋がる、海沿いの国道135号線と熱海ビーチライン(有料道路)
・西側は三島、函南方面を結ぶ山間の県道11号線(熱海函南線)
・北側は箱根から南下する山間の県道20号線(熱海箱根峠線)
いずれも地形の特徴で海沿い・山沿いの道のため、降水量による通行規制が定めらています。
■ 国道135号線
伊豆山~門川、錦ヶ浦~上多賀など、連続降雨200ミリを超えると通行止めになります。
現在は、7月に熱海市伊豆山の一部で発生した土砂災害の影響があり、静岡県による通行止めの雨量規制が決められています。
<暫定基準> ※以下のいずれかを観測した場合に通行止め
・降雨量:時間雨量 10mm 以上または連続雨量 50mm 以上を観測
・地盤伸縮計:1 時間あたり移動量が 2mm 以上を観測
★ 静岡県公式ウェブサイト「国道135号線の規制解除について」より
■ 熱海ビーチライン(有料道路)
風雨、高潮・高波の影響で通行止めになります。特に海沿いの道路のため、強風による高潮・高波の影響を受けやすく、雨が降っていなくても通行止めになる場合があります。
■ 県道11号線(熱海~函南間)
県道11号線(熱海函南線)では、連続降雨250ミリを超えると通行止めになります。
★ 静岡県公式ウェブサイト 大雨時の通行規制について
2)電車の影響
■ JR東海道本線
東海道本線の小田原~熱海間では、降雨量や風速値が規制を上回ると電車が速度規制から運転中止になります。特に根府川の陸橋の風速規制で運転中止になることがあり、台風など強風時は注意が必要です。
■ JR伊東線
伊東線においても降雨量や風速値が規制を上回ると電車が運転中止になります。

3)注意する場所
住宅地以外で、注意したい場所です。
■ 山の斜面に接している道路
山側からの倒木・落石・がけ崩れ、または走っている道路の崩落などが発生します。倒木はよくあります。
2019年の台風19号では、熱海~箱根間の県道20号線と熱海~函南間の県道11号線で、道路崩落とがけ崩れが発生し復旧工事の期間中、しばらく通行止めになりました。どちらも山間の道です。
雨が降り続いている時には通行の注意が必要です。