親が使っていた家の売却を検討する
更新日:2021年1月6日
こんにちは。Irodoriです。不動産の売却のご相談で、両親もしくは一人になられた親が使っていた家の売却を検討する時のお話しです。

離れた地縁のない場所にある不動産
不動産売却についてのご相談で「親が使っていた家の処分をしたい」というお話しをよく伺います。
「使っていた家」というのは、熱海や湯河原エリアの不動産では、家族で住んでいた実家とは違った、ご両親がセカンドライフを過ごすために移住した家であったり、別荘であったり、お子様たちには離れた地縁のない土地であることが多々あります。
お子様にとっては、親が使っていた家(親の家)のことは良く知らなく、思い入れがないことも多いかもしれません。
親の家の売却を検討する時の状況としては3点、
①相続した
②親と一緒に住むことになり、不要となった
③親が介護施設に入所することになり、もう住んでいた家には戻ることができない
があります。
今回は③の扱いがデリケートな場合についての対処についてです。
介護施設に入所することになった状況にもよりますが、実体験とお客様からのご相談を受け感じることは、施設に入っても親が元気なうちに、ご家族(お子様)が進んで行動して欲しいということです。
空家となった親の家について手つかずの状態は、「いつかは家に戻りたいと思っている親の気持ちを尊重してあげたい。」という思いであったり、住むわけではないから放置している、地縁がないからどうしてよいかわからないなど、いろいろな理由があると思います。
自由には売却できません
では、早急に不動産の処分を進めたいところですが、実のお子様でも親の名義の不動産を自由(勝手)に売ることはできません。
お子様が親名義の家を売却するには、親からの委任を受け代理で手続きを進める方法となります。
但し、親が認知症や障害などで意思表示ができない、判断能力がない場合は、家庭裁判所によって専任された成年後見人を立てる必要があります。
ちょっと聞いただけでも、やはり面倒な感じに聞こえますね。
とはいえ、放置してもいずれは、なにかしらの手続きをしないとならない時が来ます。

時間の経過=片付けることが増える
時間の経過と共に、年老いた親の状態は衰えていき、空家となった家は劣化が進み、建物の損傷、設備の故障、野生動物や不法投棄の被害など、不動産としての価値が下がり、手続きや片付けることも煩雑になります。早めに対応することで、売却資金を介護施設の費用に充当することもできます。
介護施設に入所したとしても、元気なうちに相談して、親の意思や方向性をご家族で話し合うことをお勧めします。一番は施設入所前のもっと元気なうちに、話し合う機会を設けることが良いですね。
実体験ですが、親の病気が進んだ、認知症になったなどの時には、資産に関する話は本当にしにくくなり、話が進みません。
売却を進めるにはご所有者(親)の意思が必要になりますが、様々な準備を整えておくことで、負担が軽減されることに繋がります。
親の所有する熱海、湯河原、真鶴などの不動産の売却について、どうするのが良いか迷う時、何からしてよいかわからない時などは、お気軽にご相談ください。
2拠点住宅や移住、ワーケーションなど多様なライフスタイルの方が増え、売買だけでなく賃貸というニーズも増えています。有効活用などを検討する方法もあります。
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