熱海 湯前神社
こんにちは。Irodoriです。季節は大寒。一年の中で一番寒さを感じる時期ですね。身体の芯から温まる温泉の恵みが特にありがたい時です。熱海市の中心地には、温泉の神様を祀る「湯前神社」があります。

湯前さんと呼びます
海岸から熱海銀座の坂を上った先、住所は熱海市上宿町の一画に「湯前神社」があります。地元では「湯前さん」と呼んでいます。湯治の神を崇敬を集めた古社で、温泉の神様を祀っています。

湯前神社は路地の奥にあるこじんまりとした神社です。
現在は熱海来宮神社の兼務社となっていて、普段は仕えている方はいませんので、御朱印などは来宮神社でいただきます。

創建は749年
湯前神社の歴史は、神社の前に熱海温泉の源泉とされる「大湯」が湧いており、その大湯を神と祀った古社と推測されています。
ご由緒は、749年に子供が「この温泉を浴びれば諸病をことごとく治癒する」と神託を受け、その報恩として里人が祠を建てて少彦名神(すくなひこなのかみ)を祀ったと記されています。
少彦名神は医療、温泉、酒造の神として崇敬されていますね。

たくさんの旅館の名が刻まれています
熱海といえば温泉。温泉で繁栄した熱海にとって、とても大切な神様を祀られています。
境内の奉納には古い旅館の名が刻まれています。子供の頃に聞いた懐かしい旅館の名前です。ここでは時が止まっているような気がしてしまいます。

御汲湯
湯前神社では温泉に感謝し、泉脈が絶えないようにと、春と秋に例大祭が行われ、例大祭のイベントとして熱海湯まつり「湯汲み道中パレード」が開催されます。(直近では中止になっているようです)
徳川家康が熱海に宿泊した後から、江戸徳川将軍家へ熱海大湯の温泉汲んで運ぶ「御汲湯」が始まり、その「御汲湯」に因み、湯汲み道中は木桶に温泉を汲んだ「献湯神輿」を担ぎ、市街を歩きます。

鎌倉時代にも
1214年に源実朝が湧出する大湯を見て、読んだものと記されています。大湯は