こんにちは。Irodoriです。今日は「湯河原」の総鎮守『五所神社』をご紹介します。派手な装飾はなく、静かに鎮座されている神様という印象です。湯河原らしさが表れているのではないかと感じます。
宮上と宮下
『五所神社』はJR東海道本線「湯河原」駅から温泉場方面に向かって進むこと約850m。奥湯河原に抜けるバイパス「オレンジライン」の入口がある交差点、東海道新幹線のガードをくぐった先に位置します。湯河原町の住所である「湯河原町宮上」「湯河原町宮下」というのはこの五所神社を境に名付けられたそうです。
長い歴史とともに
五所神社のご由緒には 「社伝によれば、今から千三百年前天智天皇の御代、加賀の住人二見加賀之助重行らの手によってこの地方が開拓されたとき土肥郷(吉浜、鍛冶屋、門川、堀ノ内、宮上、宮下)の総鎮守として、天照大神以下五柱の神霊が鎮座されたと伝えられている。」との紹介があります。長い歴史とともにこの地に鎮座されています。
質実剛健・謹厳実直
石の鳥居をくぐり、境内に入ると派手な装飾は一切なく、「質実剛健」飾り気がなく強く逞しく「謹厳実直」真面目で厳かな雰囲気という言葉がしっくりきます。
御祭神
御祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)・天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)をはじめ、9柱の御神祭が祀られています。
■五所神社ホームページ「御祭神・ご由緒」紹介ページ 参照
土肥郷の総鎮守
平安時代後期から鎌倉時代初期に活躍した相模国土肥郷(現在の湯河原)豪族の土肥實平。五所神社は土肥郷の総鎮守として祀られ、土肥實平が石橋山合戦進発の前夜には社前において戦勝祈願の盛大な護摩を焚いたと言われています。挙兵の際には武将がご加護を受けていた総鎮守です。
(境内ご由緒より引用)
静かな杜の中
緑豊かな大樹に囲まれた本殿はとても静かな環境で心が鎮まります。
御神木の樹齢850年を超える楠
健康・長寿・ボケ防止の力を与えるパワースポットと言われており、参拝者の方が楠に触って力をいただいていました。
樹齢推定850年の銀杏の木
大きな銀杏の木。秋になると黄色く色づき、交差点のシンボルとなりとても綺麗です。
明神の楠
樹齢800年を超える楠「明神の楠」は五所神社の鳥居前、道路の対岸にあります。こちらもどっしりと根を張った姿がこの地を長く見守って来たのだろうと想像します。
観光スポットのような派手な装飾はありませんが、心が鎮まる落ち着いた雰囲気の神社です。湯河原に訪れた時にはお参りしてみてはいかがでしょうか。心がリセットされるような気がします。